建具を活かしてデザイン

PLUS リノベーション
枠や巾木と一緒にブルーグレーに塗られた既存の建具。

大楠プロジェクトの2階が空きました。
早速、現地を拝見したところ、オリジナルの建具がグッドコンディションで残ってました。しかも良い感じに塗装済み。
というわけで、今回はこの建具を活かしてデザインすることに。
床のシートを剥ぎコンクリむき出しの土間(土足OK)にして、ざっくりとしたショップっぽい空間をつくります。
事務所やアトリエ、プライベートサロン等の利用可能。
あと、4階のこちらも現在ちょこっとリニューアル中。
今月下旬、二部屋同時に募集を開始する予定です。

建具と言えば……いいなと思う部屋は建具も良いことが多く、逆に建具まわりのチョイスが無頓着でもったいないなと感じる物件にもよく出会います。
脇役になりがちだけど、建具で部屋の雰囲気がぐっと変わるので、賃貸だからといって安易に選ぶのは実に惜しい……。


セレクトルーム直近の3物件の建具もナカナカいい感じでした。

高宮の丘のモダンハウス
古き良きモダンなヴィンテージ。

身軽にシティライフ
都心に似合うミニマルデザイン(新品)。マットなグレーと床のオークのブラウンとの組み合わせがグッド。

丘の上のグリーンライフ
白いプレーンな引き戸とガラスの入った開き戸は塗装仕上げ。右のドアと取っ手はおそらく既存。

おまけ。ご紹介する前に申し込みとなった清水の物件。

新建材だけど丁寧に使われていい感じに馴染んでいる。コーディネートされた枠や巾木も既存。そして今回、床にオークの突板が貼られました。
1990年代の賃貸でよく見るようなデザインですが、ここにヴィンテージな黒い椅子とかが入ったら、きっとコクのある印象に変わると思うのです。
次に空いたときも質感の良い木のフローリングを貼られる予定とのこと。今度はセレクトルームでもご紹介できればと狙っています。

建築家にお願いして納まりまで丁寧にデザインできればいいけど、賃貸だったらナカナカそうもいかない。でも、古い建物だったら素敵な建具が残っていることもよくあるので、既存を活かしたデザインに改装するのも手だと思います。