福岡リノベクロニクル #1

PLUS リノベーションの話

リノベエステイトの松山さん

六本松プロジェクトの打ち合わせでリノベエステイトさんにお邪魔しました。担当は代表の松山さん。
当プロジェクトの事業主でありデザイナーでもある方です。

ちょっと打ち合わせのつもりが、出会った頃の昔話を含めて3時間近くも話し込んでしまいました。福岡のリノベシーンをリアルにつくってきた人との話は楽しいし何より勉強になる。
というわけで、今回は松山さんのことやリノベーションの教科書ともいえる手がけられた建築について書いてみたいと思います。
さすがに情報量が多かった(笑)。結構絞ったけど、#4まであります。お付き合いください。


この記事を書くにあたって、松山さんが代表を務める株式会社アポロ計画さんのサイトを見てみたら、はじまりは「2000年7月4日によろずデザインを行う会社として誕生」と書いてありました。アメリカの独立記念日にアポロ計画という会社を立ち上げた松山さんは洒落っ気たっぷりの人物です。

アポロ計画/リノベエステイト代表の松山さん(1級建築士/リノベーション住宅推進協議会 九州部会会長)。

出会いは20年くらい前、僕が勤務していた不動産会社まで松山さんが営業で来社したとき。おたがいにまだ30代前半のはなし。彼は建築の話を……ではなく、広告の営業をしにやって来たのでした。
当時はまだアポロ計画創業よりまもないころで、松山さん自身が建築以外の(クリエイティブ×販促の)企画もされてました。
それからまもなく、よろずデザインの建築部門が拡張し、リノベエステイト事業部が立ち上がることに。
ちなみにその時の広告は「街に点在するカフェに広告入のアートなポストカードを設置する」といった企画でした。広告主とクリエーターとカフェをつなぎ、街をメディアにしてしまうという面白い試み。カフェが生活にとけこみSNSが浸透した今となってはありそうな企画だけど、スマホもなかった当時としては画期的。カフェブームをいち早くとらえた、そしてまちづくりにもつながる半歩先のプロモーションだったと思います。

そんな出会いから1年くらいして(2004年に)僕もひかり生活デザインを創業。そしてセレクトルームを開始。
以降、不動産とあわせてリノベーションのジャンルでも活動していますが、創業当時いくつかの幸運な出会いがありました。
松山さんとの出会いもそうで、振り返れば、これはかなりラッキーな出来事でした。

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