川辺の妄想ショップ

波佐見空き工房バンクの特集3回目。今回は川辺に建つ、元窯元の空き工房をご紹介します。
せせらぐ小川の畔に、今回ご紹介する空き工房は建っています。仕事の合間にちょいと釣りをすることが出来る、釣キチには夢のようなロケーション。小さな川なのでハヤなどの小物しかいないでしょうが、水と空気がなにしろ綺麗なので十分にリフレッシュできるはず!
鉄骨造2階建。以前は窯元さんが利用していた、規模の大きい工房。内装は、結構手を入れなければならない状態で全面改装が必須となります。
川側(図面左)にエントランスが2ヶ所あり、前面道路側の区画(図面の下半分)と奥の区画(上半分)を分けて使うことができる面白い間取り。1階は繋がっているけど2階は独立していて、各々に階段があります。
突然ですが、ここで提案!
前面側をパブリック、奥をプライベート用にリノベーションしてはいかがでしょう?
例えば以下の様な感じ。
前面側の1階全部をカフェ等のショップにして、2階の一部屋をゲストルーム、もう一部屋をオフィス兼ギャラリーに。そして奥の区画1-2階を全て住居にリノベーション!ショップの面積は30坪弱、住居の面積は120㎡程を確保できると思います。規模が大きい分、その他にも色々と妄想してしまう物件です。ただ、用途変更のハードルがあるので、ショップ的な使い方の出来る面積には制限があります。
川沿いに延びるアプローチ。面白いことが出来そうな予感… 妄想、妄想。
ガス窯と電気窯がそれぞれ2基づつ付いています。用途はそのままに、陶芸作家のシェアアトリエにも良いですね。
その他什器等の残置物も多数あり。不要なものについては売主さんと相談の上処分することになります。
最後に皿山郷のこと
当工房のある皿山郷は、波佐見町を代表するやきものの里の一つ。江戸時代からの人形浄瑠璃が続く地域であることや、陶磁器のお店による「皿山器替え(きかえ)まつり」が開催されることでも知られています。この祭りは不要になった器を持参すると、新しい器を半額で購入できるという嬉しい催し。さらに、スタンプラリーで全店舗巡ると、お好きなお店の器がもう一つ半額で購入できるといった特典もあります。本年は12月3日(土)4日(日)に開催される予定。
以上、3回に渡り、波佐見町の工房を紹介してきました。
同じ陶芸の工房とはいえ、建物の規模やロケーションに個性があって、バリエーション豊か。眠っている工房もまだまだ……様々なカテゴリーの作家さんたちを誘致できそうなポテンシャルを感じますね。
取引可能な空き工房を集めることは、本当に大変なことだと思います。でも、物件として市場に出てくれば、借りたい方はきっと大勢いらっしゃるはず。という訳で、今、村上さんの活動に皆の期待が寄せられているのです。
ガンバレー!村上さん!!
end
【お問い合わせ先】
「波佐見空き工房バンク」公式サイトのコンタクトページからお問い合わせください。
OUTLINE
- 価格
- 700万円
- 間取り
- 337.27㎡(1-2階合計)
- 所在地
- 長崎県波佐見町皿山郷
- 交通
- 西肥バス長野入口バス停より徒歩約4分
- 完成
- 昭和50年(1975年)
- 構造
- 鉄骨造
- 規模
- 2階建
- 駐車場
- 有(2〜3台)
- 専有面積
- 337.27㎡(1F:199.75㎡/2F:137.52㎡)
- 設備
- トイレ、ガス窯2基、電気窯2基
- 用途地域
- 無指定
- 取引
- 媒介