平尾、もう一つの山荘

※このお部屋は成約済みとなりました。最新の空き情報はこちらよりお問い合わせください
浄水通りの交差点から西側へ下り坂を降りて行くと今回ご紹介するマンションがあります。建てられたのは1986年。バブル景気の後押しもあって、建築のデザインに装飾的な要素が多く見られた年代ですね。そんな、移り変わりの激しい時代に建てられた今回のマンションも装飾的なディテールが随所に見受けられます。しかしここでは、時を経ても陳腐化することなくマンションの存在感を示すものとして逆に好感が持てました。
外壁の仕上げだけでも、コンクリート打放し、タイル、コンクリートブロック、塗装、そして、スチール・・・。昨今のマンションに比べると多いですね。仕上げが多いと散漫になりがちですが、こちらはのマンションはバランスよく使用してあって、経年変化も味になっているような気がしました。集合郵便受けのサインのアイデアもいいですね。
裏側に駐車場があって、マンションへのアクセスもこちら側になります。
お部屋は2階の角部屋になります。プランを見てもわかるように3面採光が確保されています。
玄関は決して広くありませんが、充分な収納は確保してあります。そして、通路から各部屋へアクセスするようになります。右側のキッチンから見えるレンガの壁が気になります(笑)。
こちらのお部屋は、16.7帖のLDKのリビングになります。隣に和室があって、建具を開けてオープンにすることも可能です。
6帖の和室です。LDKとオープンにしても良いし、もちろん個室でもOK。布団が入る押し入れがあります。
LDKを玄関方向に見てみます。左側にダイニングがあってその奥がキッチンになります。そして、気になるレンガの壁のボックスがLDKの真ん中で存在感を放っています。リビングから見たら、山荘にあるマントルピースのように見えますね。
レンガの内部を見てみると、ワインカーヴの様にも感じます。実際は、室内の洗濯機置き場になっていて、なかなか贅沢な作りですね(笑)。しかし、収納のスペースもあるので、温度や湿度の調整が出来ればワインカーヴもあり得るかもしれませんね(笑)。
LDKはこのレンガのボックスによってそれぞれがゆるくゾーニングされている感じです。キッチンの流し台は新しくはありませんが、そのレトロな感じとレンガの壁が絶妙にあっていて、キッチンというよりも厨房といった雰囲気です。コンロはIHクッキングヒーターになっています。
それからLDKにはバルコニーがあります。表の通りに面していますが、サッシを閉めておけば自動車の音は気になりませんでした。
その他に部屋は3部屋あります。
LDKの隣にある5.4帖の洋室です。床がカーペット敷きになっています。サッシからは1階から伸びるシンボルツリーが見えます。
こちらは、LDKを入ってすぐ左側にある5.2帖の洋室です。床はCFシート貼りです。バルコニーがあります。
こちらは、玄関を入って左側にある6.1帖の洋室です。前述のお部屋もですが、カーペットは新調されていて、暖かい感じが気持ち良いですね。
水廻りの設備は建設当時からのものようですがきれいに使用されていて清潔感があります。脱衣スペースは少々狭いかもしれません。
マンションの前の通り沿いには山荘通りの名前の由来になった山荘があります。
幕末の女流歌人「野村望東尼(のむらぼうとうに)」の草庵を復元した建物で、市指定の史跡になっています。周辺は山荘公園として整備してあって、近隣住民の憩いの場となっています。山荘というだけあってその当時は辺り一面木々に覆われた森だったようですね。
今回のマンションはちょうどバブル景気の始まる年に建てられたマンションです。多くの材料が使われていて、装飾的なのはポストモダンを象徴していると言ってもいいかもしれませんね。しかし、このマンションは経年変化に味がありました。周辺の風景に馴染んでいる感じが、野村望東尼の山荘の佇まいとオーバーラップして不思議な感覚になりました。
OUTLINE
- 間取り
- 4LDK (83.14㎡)
- 家賃
- ***
- 共益費
- なし
- 所在地
- 福岡市中央区平和4丁目
- 交通
- 西鉄大牟田線 西鉄平尾 徒歩14分
- 西鉄バス 山荘通バス停 徒歩7分
- 完成
- 1986年3月
- 構造
- 鉄筋コンクリート造
- 規模
- 地上4階建
- 階数
- 2階部分
- 駐車場
- ***
- 敷金
- 3ヶ月
- 敷引
- 2ヶ月
- 礼金
- 1ヶ月
- 設備
- バス・トイレ別室、温水洗浄便座、洗面台、IHクッキングヒーター、システムキッチン、全居室収納、室内洗濯機置場、給湯器、都市ガス、エアコン
- 学校区
- 平尾小/平尾中
- その他
- 損保:要